冬のハウスでの栽培はどうしても日射不足になってしまいます。 明け方の冷え込み対策にハウスの中にさらにトンネルを立てているので尚更日射が減り、光合成が上手く出来ずに様々な障害を起こしてしまいます。

アブラムシもその一つ

まだそれほど大きく無いのに花芽を出し始めてしまうのも、環境に適してないので早く子孫を作ろうとする現れ…

ハウスの中にこんな感じでトンネルを作っていますが、朝には作物の蒸散作用で結露しています。

今までは
土づくりから作物がどうやって元氣に育つか?というアプローチでしたが、
昨年くらいから、作物からいかにして土の中の微生物へ働きかけるか?を考えるようになりました。
土の中の微生物→植物
植物→土の中の微生物
という共生関係です。
いわゆるその土地で繋がれてきた在来種と言われる作物が強いのは、
環境に適応してその土壌の微生物と共生関係を作ることが出来ているわけで、
雑草が強い理由もそれで説明することが出来ます。
しかし意図的に人工交配させて作られたものは、それぞれの地域の環境に適応する力や、微生物を呼び寄せる力もありません。化学肥料による均質な養分供給を頼りに生きる事になり
、バランスを崩しやすく、薬が必要になってしまいます。
そんなF1と呼ばれる一代交配種は、均質な養分供給であれば発芽も揃い形を大体揃っていき栽培する側にとっては扱いやすいのですが、上記のように負のスパイラルに陥ってしまいます。
微生物との共生関係を作り栽培を試みると、均質なF1でもバラバラな育ち方をしていきます。

かなり話がズレてしまいましたが、
「現代農業」の2020年1月号で、「鉄ミネラル」というものが紹介されておりました。
これは土の中にある鉄分ではそのままの状態では植物が吸収する事が出来ないけれど、お茶に含まれている成分によって鉄が吸収されやすい形で溶けて、それが葉緑素の材料になり、光合成が促進して食味が増すという内容でした。
前述した植物から土壌を作るというアプローチにもなり、
F1でも微生物に働きかける力が強化されるのでは無いかと思い、試しみる事しました。
(上の写真は釘とお茶のパックを入れて10日以上おいたもの。透明だった水が色が黒くなる)

農薬などを撒く際に使う、エンジン付き噴霧器で葉と根元の土にかけていきます。
生きる力がついてくれば、毎年悩まされていたアブラムシも付かなくなるのでは無いか?と期待しております。
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