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種取り用に唐風呂大根仕込みました!

執筆者の写真: 飯沼靖博飯沼靖博

先日、栃木県で繋がれている在来のお野菜を絵で記録する仕事のため、日光 足尾原産の唐風呂大根を頂いてきました。


作物だけではなく、足尾地域の歴史や風土にも触れるとても貴重で刺激的なお話を聞くことが出来、あらためて地域の経済や生態系を考えるキッカケになりました。


種を繋ぐにも、ただなんでもかんでも種を採れば良いというものではなく、交雑の多いものは、理想とするカタチを選んでいく必要があり、そこにも文化やその地で生きて行くための力が働いていることに興味を持ちました。


という事で、理想的なカタチのものを絵に描く手前、必然的に種取りの任務も担いました(笑)


交雑が多い事

低温を避ける事

フレキシブルに対応出来ること


から、プランターに植え直す事にしました。


土はホームセンターで売っている黒土と、今年、栽培した足尾地域で繋がれてきた桑の木豆を育てた土を混ぜて使います。


唐風呂大根は足尾でも唐風呂地区の土で育たないと、独特の赤紫色が出ないそうなのですが、

種取りで植え直す段階でも、そうした影響があるのかもしれない?

そう考えて、少しでも足尾に因んだものを入れようと思ったわけです(笑)


というわけで、

萎れてしまった葉を切り若い葉だけを残して、深い鉢にすっぽりと一本ずつ入れて土を被せ、そこに切り落とした葉を敷いて上げて、温熱マットの上に置いておきます。


春にまた葉を生やして徒長し、花を咲かせ、種をつければいいなぁ〜と思うのですが、花を咲かせる前段階で、交雑しないようにこれらを隔離する必要があります。



その過程も絵に描いて記録出来たらと思っています!!



左が理想的なもの。

絵を描いた後にもったいないので種取り用にすると申し出ると、右のもの(比較的理想的なもの)を下さいました。

こうやって意図的に交配させて行くので、

今回、種苗法改定は全く「農」というものを分かっていない人たちが法律を作っていることが問題…というか、まぁ、他にも色々なシガラミがあるのでしょうが


黒土と桑の木豆を育てた土を使います。

桑の木豆の土は、野菜クズをボカシと混ぜ込んで作った菌ちゃん土でした。


萎れていない若葉を残して全て切ります。

また生えてきたものを記録して行こうと思います!


用意した鉢はジャストサイズでした!

ぴったり過ぎて、下に余裕がないながら心配…


こんな感じで全部すっぽりと土を被せます。

生きている若葉は残しておきました。


交配させるのに2本用意してもらいました


切った萎れた葉を上に敷いて保温と水分蒸発を抑えるのと、微生物のエサにする



温熱マットの上に置き、夜はトンネルのビニールを被せて保温する。


さて、どうなるか?

上手く行きます様に!!




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